矯正歯科 orthodontics
歯並びはいつから治せばいいのか
歯並びのことでよく『何歳から矯正すればいいの?』とご質問を受けます。特にお子さんの場合、乳歯の生えている本数や、これから生えてくる永久歯の状態で変ってきます。お口の中の状況にもよりますが、矯正は3歳からはじめることも可能です。一般的な目安としては8~10歳くらいが小児矯正の目安とされています。大人の方の場合ですと、お仕事の関係などで直ぐにできない方もいると思いますが、いつでも矯正を始めることができますし、 年齢制限もございません。50代の方で矯正される方もいるくらいです。
つくば中央歯科はしっかりサポートいたします
矯正治療は時間と費用がかかる治療です。治療が終わるまでご本人にはとても長く感じるかもしれません。ワイヤーが見えることに抵抗を感じたり、歯磨きの仕方、食事の時に気をつけることなど、今までと変ってくることもあります。当院では、がんばる本人のお口の中を健康にするためのクリーニング、歯磨きや食事のアドバイスなどを行い、治療のサポートをいたします。
歯並びに影響する子どもの癖
子どもの歯並びは、遺伝的な要因だけでなく、日常生活での癖によっても大きく影響を受けることをご存じでしょうか。親御さんの中には「乳歯だから多少ずれていても大丈夫」と考える方もいらっしゃいますが、乳歯期の歯並びは将来の永久歯の生え方や噛み合わせに直結します。特に幼児期から小学校低学年にかけての時期は、口周りの筋肉や顎の成長が活発であり、その時期のちょっとした癖が長期的な歯並びの乱れにつながることが少なくありません。
指しゃぶり
子どもの癖の中でも最もよく知られているのが「指しゃぶり」です。3歳頃までは成長過程の一環として自然に見られる行為ですが、4歳以降も続くと歯並びに影響を与えるリスクが高まります。指を口の中に入れることで、上の前歯が前方に押し出され、出っ歯(上顎前突)の原因になります。また、下の前歯が舌側に倒れ込み、噛み合わせが深くなることもあります。
さらに、長時間の指しゃぶりは開咬と呼ばれる「前歯を閉じても上下の歯がかみ合わない状態」を招きやすく、発音や食べ方にも悪影響を及ぼします。
舌癖(舌の使い方の悪習慣)
舌は意外に強い筋肉であり、その位置や動かし方が歯並びや顎の発育に大きく関与しています。代表的なものが「舌突出癖」と呼ばれるもので、飲み込むときに舌を前に押し出す習慣です。これがあると前歯を常に押し出す力が働き、出っ歯や開咬の原因となります。
また、普段から舌が下の方に位置していると、上顎の発育が妨げられ、顎が狭くなって歯が並ぶスペースが足りなくなります。結果として歯並びがガタガタになる「叢生(そうせい)」が起こりやすくなります。
口呼吸
最近の子どもたちに増えているのが「口呼吸」の習慣です。鼻づまりやアレルギーによる一時的な口呼吸であれば問題ありませんが、常に口を開けて呼吸する癖が定着してしまうと、口周りの筋肉バランスが崩れます。
通常、鼻呼吸をしていると唇や頬の筋肉が自然に歯を内側に押さえ、舌が上顎に当たることで歯列が安定します。しかし、口呼吸では舌の位置が下がり、上顎の発育が阻害されて歯並びが乱れやすくなります。さらに、口が常に開いていることで唇の筋力が弱まり、出っ歯や開咬のリスクが高まります。
頬杖(ほおづえ)
勉強中やテレビを見ているときに、つい頬杖をついてしまう子どもも多いでしょう。頬杖は一見無害に思えるかもしれませんが、実は顎の骨に偏った力が加わり、歯列や顎の成長に歪みを生じさせます。
特に片側だけに頬杖をする癖がある場合、下顎が左右どちらかにずれて「顎の非対称」を引き起こすことがあります。その結果、噛み合わせが悪くなり、顔の輪郭にも影響を及ぼす可能性があります。
爪を噛む癖
爪を噛む習慣も歯並びに悪影響を及ぼします。爪を噛むことで前歯に不自然な力がかかり、歯が少しずつ移動してしまうのです。特に前歯の先端がすり減ったり、歯と歯の間に隙間ができたりするリスクがあります。
また、爪を噛むときに上下の歯を強く合わせるため、噛み合わせが深くなったり顎関節に負担がかかったりする場合もあります。
うつ伏せ寝・横向き寝
睡眠時の姿勢も歯並びに影響します。うつ伏せ寝や片側ばかりでの横向き寝は、成長期の柔らかい顎の骨に外的圧力を加えます。これが続くと上下の顎の発育が偏り、歯並びの乱れや顎の歪みにつながることがあります。
特に低年齢の子どもほど骨が柔らかいため、睡眠時の癖には注意が必要です。
長時間の哺乳瓶やおしゃぶり使用
哺乳瓶やおしゃぶりは乳幼児にとって安心感を与えるアイテムですが、長期間の使用は歯並びに影響します。哺乳瓶の乳首を強く吸う動作や、おしゃぶりを長時間くわえる習慣は、前歯を前方に押し出して出っ歯や開咬を招くことがあります。
2歳頃までの使用であれば自然に改善するケースも多いですが、3歳以降も続けている場合は早めの対応が必要です。
矯正が必要な歯並び
上顎前突
上顎の歯が極端に前に出て「出っ歯」の状態です。
反対咬合・下顎前突
下顎の歯が極端に前に出て「受け口」の状態です。
叢生・乱杭歯・八重歯
でこぼこの歯並びで、歯列不正という状態です。
空隙歯列
歯と歯の間に隙間が空いて「すきっぱ」の状態です。
過蓋咬合
上の前歯が下の前歯に覆い被さっている状態です。
開咬
奥歯のみ噛み合わせがあり、上下の前歯が噛み合わせてない状態です。
ご相談からはじめましょう
矯正治療は本人の意思と周りのサポートがとても大切になりますので、まずは相談からはじめてみましょう。治療期間はどのくらいかかるのか、どのような治療方法(装置)になるのか、費用はいくらぐらいかかるのか、抜歯は必要なのか等、分かりやすく矯正担当医師にてご説明致します。尚、相談は無料になりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。その際「ホームページ見た」とお伝えください。スムーズに対応できます。